「デザイナーって、センスがある人の仕事でしょ?」
『左ききのエレン』のような漫画を読んで、「デザイナーっておもしろそう」と思ったことはありませんか。でも同時に、「絵が下手だから無理かも」「センスがないと近づけない世界かも」と感じた人もいるかもしれません。
デザインという言葉を聞くと、かっこいい見た目や独特なセンスを思い浮かべがちです。でも、ミラジェネはデザインをそういうものだとは考えていません。
同じ「ありがとう」でも、書き方は変わる
たとえば、友達の誕生日にメッセージカードを書くとします。仲のいい友達になら、絵文字を交えて軽い言葉で書くかもしれません。でも、お世話になった先生に書くなら、もう少し丁寧な言葉を選ぶはずです。
伝えたい気持ちは、どちらも同じ「ありがとう」です。でも、相手によって選ぶ言葉は変わります。これはセンスの問題ではありません。「誰に」「何を」伝えたいかを考えて、言葉を選んでいるだけです。
デザインも、これと同じ仕組みで動いています。誰に何を伝えたいかを考えて、色や形、文字の大きさ、写真の使い方を選ぶ。それがデザインという作業の中身です。
デザインは、中身を守ったまま届け方を変える技術
デザインの世界でよく引用される考え方に、「目的のないデザインは、どれだけ美しくても装飾に過ぎない」というものがあります。かっこよく見せることそのものが目的ではなく、伝えたいことがあって、それを届けるためにデザインがある、という順番です。
つまりデザインとは、伝えたい中身をそのままにして、届け方だけを工夫する技術です。中身を変えたり、ごまかしたりする必要はありません。相手に合わせて、伝え方の選択肢を増やしていくことです。
だとすれば、これは才能がある人だけの特別な力ではありません。誰に何を伝えたいかを考える練習を重ねれば、誰でも育てていける技術です。その「センスがないと無理」という思い込み、本当にそうでしょうか。
ミラジェネの授業でも、同じことを大切にしています
ミラジェネの授業では、まず自分の考えを言葉にする対話の時間があります。そのあとで、その考えを形にする制作の時間があり、最後に「なぜこの色にしたのか」「誰に見てほしいのか」を自分の言葉で説明する時間があります。
考える、形にする、伝える。この順番を繰り返す中で、色や形を選ぶ理由が少しずつ自分の中に増えていきます。上手に描けるかどうかより、何を選んだか、どうしてそれを選んだかを大切にしています。
まとめ:才能より、練習で育つ力
デザインは、生まれつきのセンスで決まるものではありません。誰に何を伝えたいかを考え、届け方を選ぶ練習を重ねることで育っていく技術です。
あなたが誰かに伝えたい気持ちは、もうすでにあるはずです。あとは、その届け方を一緒に探していくだけ。 あなたが誰かに贈る言葉、どうしてその言葉を選びましたか?





