「探究学習」と「デザインの習い事」、結局どう違うの?
習い事を探していると、「探究学習系の教室」と「デザインやものづくり系の教室」の両方が候補に挙がることがあります。
どちらも良さそうに見えるけれど、「結局、何を育てたいのかが違うのだろうか」と迷ってしまう。そんな保護者の方は少なくないと思います。
実はこの二つ、名前は違っても、子どもの中で起きていることはかなり近いのかもしれません。
商店街のポスターづくりで見えてくる4つの力
たとえば、こんな課題を思い浮かべてみてください。
「近所の商店街を元気にするアイデアを考えて、ポスターにまとめる」という自由研究です。
この課題に取り組むとき、子どもは自然といくつかの段階を通ります。
- 商店街のどんな困りごとを聞きに行くか、自分で考える
- お店の人の話を聞いて、大事な部分だけを選び出す
- 友達や家族と「こう伝えたらもっと分かりやすいかも」と意見を出し合う
- 貼ってみた反応がいまいちだったら、言葉や絵を直してみる
ある学習系メディアでは、探究学習に必要な力として「問いを立てる力」「情報リテラシーの実践」「協働的問題解決」「失敗からのレジリエンス」の4つを挙げています(Study Valley, 2025)。
先ほどの商店街ポスターの例は、まさにこの4つをひと通り体験している課題だと言えそうです。
そしてこの4つ、実はデザインを学ぶ場面でも同じように起きていることに、ミラジェネは注目しています。
ミラジェネのレッスンは、実はこの4つを一つずつ積み重ねている
ミラジェネのレッスンは、「座学→対話→制作→発表→フィードバック」という流れで進みます。
この一つひとつが、先ほどの4つの力と重なっているとミラジェネは考えています。
探究学習に必要とされる力 | ミラジェネのレッスンでの対応する時間 |
|---|---|
問いを立てる力 | 座学・対話(何を作りたいか、誰に何を伝えたいかを考える時間) |
情報リテラシーの実践 | 対話・制作(集めた考えを選び、整理して形にする時間) |
協働的問題解決 | 発表・フィードバック(みんなで意見を出し合う時間) |
失敗からのレジリエンス | フィードバックのあと(うまく伝わらなかった部分を、次はどう変えるか考える時間) |
文部科学省の資料でも、情報活用能力は「情報を集め、整理し、比較し、発信し、共有する力」として説明されています。ミラジェネの対話や制作の時間は、まさにこの動きを小さく体験する場になっているとミラジェネは捉えています。
実際の授業に見る「相手に伝わるように整理する」経験
ミラジェネのある授業では、生徒が「先生の知らなそうな言葉や文化」を一つ選び、文字を使わずに絵だけで伝えるという課題に取り組んだことがあります。
何を選ぶかは本人次第。どう伝えれば分かってもらえるかも、本人が考えます。一度で伝わらなければ、色や構図を変えて描き直します。
これは技術としては「絵で説明する」練習ですが、中身をよく見ると、何を伝えるか決める、情報を整理する、相手の反応を見る、うまくいかなければ直す、という探究のプロセスそのものが起きています。
ミラジェネでは、こうした一つひとつの授業の中に、デザインの技術だけでなく、考える力そのものが育つ場面がたくさんあると考えています。
「デザインを教えている」ようで、実は探究をしている
ミラジェネは、生徒に「これが探究学習です」と説明することはありません。あくまで「自分の考えを形にして、人に伝える」練習として、座学、対話、制作、発表、フィードバックを積み重ねています。
しかし、その積み重ねの中身を分解してみると、探究学習で育てたいとされる力と、驚くほど重なっています。
これは、デザインを学ぶことが探究学習の代わりになる、という話ではありません。ただ、デザインという入り口から、結果として同じ場所にたどり着ける道があるのかもしれない、という気づきです。
習い事を選ぶときの、ひとつの視点として
「探究学習系」か「デザイン系」かで迷っているなら、どちらか一方を選ばなければいけないと考えなくても良いのかもしれません。
子どもが今、何に興味を持っているか。絵やものづくりが好きなら、その入り口から、問いを立てる力も、伝える力も、失敗を次に生かす力も育っていく可能性があります。
もし気になった方は、ミラジェネの体験レッスンで、実際のレッスンの流れを見てみるのも一つの方法だと思います。
まとめ
探究学習とデザインの習い事は、名前も見た目も違います。けれど、子どもの中で起きている「考えて、選んで、伝えて、直す」という動きは、驚くほど似ています。
ミラジェネは、デザインを教える場でありながら、結果として探究学習に必要な力を積み重ねる場でもある。そんな気づきを、これからも大切にしていきたいと考えています。




