「お母さん / お父さんはどう思う?」「どうすればいい?」

子どもがそう聞いてくることに、ちょっとした違和感を覚えたことはありませんか。周りに合わせようとする姿勢自体は悪いことじゃないんですが、いつも「正解」を探して、自分の考えを後回しにしているとしたら、少し気になるところでもあります。

これは性格の問題というより、正解を求められる場面が多い環境にいれば、自然とそうなってしまうものです。テストには決まった答えがありますし、集団の中では合わせることが評価されやすい。だから、子どもが「自分で決める」「自分の意図を持つ」という経験を積む機会は、意識しないと意外と少ないんです。

なぜ「自分なりの判断」が難しくなるのか

絵やものづくりの授業をしていると、「これで合ってる?」と何度も確認してくる子に出会います。上手く描けないことが不安なんじゃなくて、自分の判断に自信が持てない、というケースがほとんどです。

こういう子たちは、決して考えていないわけじゃありません。むしろ、頭の中にはいろんな考えがあります。ただ、それを「これは自分の意図だ」と言い切る経験が少ないだけなんです。誰かに評価される前提だと、どうしても「正解らしきもの」を探しにいってしまうようです。

判断力は、これからの人生でずっと使うもの

学校を卒業したあとの人生を考えると、決まった正解がある場面のほうが少なくなってくる。それは、大人である私たちが一番、知っていることですよね。

進路選び、仕事の進め方、人との関わり方。どれも、誰かが用意した答えをなぞるだけではうまくいかなくて、自分なりに「これでいく」と決める場面の連続です。

だからこそ、子どものうちに「自分の意図で選んで、その結果を自分なりに受け止める」という練習をしておくことには、意味があります。それは、正解を当てる練習ではなく、自分の判断を持つための練習だからです。

そして、自分の意図で選んだ判断の結果がもし失敗に終わっても…大人になってから失敗するより、子供の頃に失敗しておくほうが、はるかにその代償は小さく済むのです。

ミラジェネが大切にしていること

ミラジェネの授業では、作品の上手さや正解を求めません。それよりも、「なぜこの色を選んだのか」「どうしてこの構図にしたのか」を、対話の中で一緒に振り返る時間を大事にしています。

正解へ誘導するのではなく、本人の意図を聞き、それを言葉にする手伝いをする。この積み重ねが、少しずつ「自分の考えを持っていい」という感覚につながっていくと考えています。

今日からできる、ちょっとした視点

子どもが何かを選んだとき、「なんでそれにしたの?」と聞いてみてください。正しいかどうかを確認するためじゃなく、本人の意図を知るための質問として。それだけで、子どもは「自分の判断を聞いてもらえた」という経験を積むことができます。

こうしたやり取りを、日々の暮らしの中で意識的に続けるのは、意外と根気のいることでもあります。ミラジェネでは、少人数のオンライン授業を通して、そのための時間と関わり方を用意しています。どんな雰囲気か気になった方は、一度体験レッスンをのぞいてみてください。